駐車場解体工事業者選びのコツ
管理組合が機械式立体駐車場の平面化工事を依頼する施工業者を選ぶ過程では、複数の業者からの「相見積り」を取得することが一般的です。
しかし、大規模修繕工事の施工業者の選考と同様に比較検討の結果、安易に最も安い業者を選べば良いというものではありません。
工事費用に加え「アフターサービス」「実績」「施工方法」や「工期」など総合的に判断して施工業者を選択することで、最終的に大多数の賛同を得ることができます。
無論、施工後に万が一、トラブルが発生した場合には、理事会の責任にされたり、理事長への個人攻撃へと不満が波及する恐れもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには工事完了後にも誠意をもって対応できる業者であることが最低限求められます。その点を調べるためには、発注者(=管理組合)や管理会社の要望を業者に率直に伝えて、それに対する返答が誠意あるものかどうかが、ひとつのチェックポイントになるでしょう。
一番身近な点検業者に解体工事を任せる?
まず、機械式立体駐車場の解体を任せるにあたって真っ先に思いつくのが駐車場の点検業者です。点検業者であれば機械式立体駐車場設備についての専門家といえる立場ですので、安心感はあります。問題は点検業者にとっては駐車場設備の点検こそが「自分たちの飯の種」であって解体工事は決して専門分野ではないということです。
彼らの本音として解体工事を積極的に受けたいとは思っていません。
なぜなら、機械式立体駐車場業界の基本構造として、「メーカー」と「点検業者」は共に同じ顧客を持ち利害が一致しています。
ゆえに解体することよりも機械を更新する方が利益につながると考えるからです。したがって、駐車場設備の解体工事には消極的です。
駐車場解体の専門業者なら安心できる
次に当社のような、機械式立体駐車場解体の専門業者への依頼を考えてみます。まず工事業者に求められるものは、駐車場の解体・平面化工事を安全におこなうために駐車場設備のことを熟知していることです。
また、こうしたハード面だけではなくソフト面でのサポート力も不可欠です。たとえば、解体工事期間中の課題として挙げられるのが、駐車場を使用している方の車両の一時避難です。敷地内に臨時駐車場の確保が難しい場合には、場外の月極駐車場に車両を移動する必要があります。 専門業者の場合には「ハード面」はもちろんのこと、マンション管理組合相手ならではのこうしたソフト面でのサポートも期待できます。
駐車場解体の専門業者なら安心できる
埋戻し工法を採用する場合には、工事そのものはシンプルなものですので、多くの業者で施工できます。
しかし問題は施工後です。地盤の弱い地域やマンション等構造物の地下や中に配置されている場合でも無理な埋戻しが行わる危険性があります。ですから、工事の準備段階で、地耐力の計算などを行わない業者には要注意です。
また、一部の悪質な業者では、埋め戻しの材料に、廃材などが用いられる悪質なケースもあるので、信頼できる業者への発注が求められます。
鋼製平面化工法を採用する場合の工事業者選びは下記リンクから
砕石による埋戻しを採用する場合の工事業者選びは下記リンクから
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