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「理事会での検討」から 「解体工事完了」までの流れ

管理組合向け
管理組合向け
機械式立体駐車場の解体を検討する過程は、他の修繕工事等と特別な違いはありません。しかしマンション管理組合で、駐車場を解体するというと拒絶反応を示す住人もいるため、検討の過程では住人への広報を行いながら進めることが大切です。

どのように進めていくか大枠を把握することから

機械式立体駐車場の解体は、大規模修繕工事などと同様に、発案から工事完了まで2〜3年かかることもあるため、検討途中で、理事が途中で交代してしまうことも想定しなくてはなりません。

ある程度の規模の修繕工事などと同様に工事のアウトラインが固まった時点で、住人に広報を実施して、理解を求めながら推進していかなればなりません。

修繕委員会を立ち上げる?
大規模修繕工事と同じように専門委員会を立ち上げる方法もありますが、私たちの経験では、そこまでする事例は少数で、通常は理事会が主体となって検討を進めることが多いようです。理事の交代で検討が頓挫してしまわないように引き継ぎを確実におこなっていくことが求められます。

検討開始から工事完了までの流れ

車保有の意思を確認するアンケートを検討の基礎資料としよう

必要に応じて住人へのアンケート調査を実施します。この調査結果から将来の需要を検証して検討の基礎資料とします。結果、理事会で駐車場の解体を推し進める場合には、次のステップとして、施工業者のあたりをつけて業者から理事会で説明を受けるなどの対応が必要です。工事の大枠が確定した時点で、住人説明会の開催等をおこなって住人への周知を図っていきます。

住人アンケートの例

「空き駐車場」に関するアンケートご協力のお願い

拝啓 時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は管理運営業務にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。現在、駐車場に30区画中10台の空き区画があり、当マンションの管理費会計の収支は非常に厳しい状況です。また点検業者より駐車場設備の老朽化が進み、近々、入れ替え工事をおこなわないと事故が起こる可能性があると指摘されています。この状況をふまえ、理事会では今後の対策検討を目的に、駐車場利用に関する現状把握のためのアンケートを実施するに至りました。この結果を基に、使用していない駐車場区画の解体も視野に検討を進めていく予定です。誠にお手数ではございますが、ご回答をお願い致します。皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。

敬具

(□にレ点をご記入下さい)
①現在の車の所有状況についてお聞きします。
□ (ア)車を所有しており、当マンションの駐車場を契約している
□ (イ)車を所有しており、外部の駐車場を借りている
□ (ウ)車を所有しており、当マンション駐車場と外部駐車場の両方に駐車している
□ (エ)車を所有していない

② ①で(イ)・(ウ)と回答した方にお聞きします。
(ア) 外部の駐車場の月額使用料をご記入ください。            円
(イ) 当マンションの月額使用料が、外部駐車場と同等の金額であればマンション内駐車場への移動を検討しますか?
□同額であれば当マンション駐車場へ変更を希望する
□同額であっても当マンション駐車場への変更は希望しない (下記に理由をお書き下さい)

※将来を見据えて、電気自動車に関する質問も加えよう

③今後、電気自動車が普及が進んでいくことが予想されていますが、
当マンションにも充電スタンドが必要とお考えですか?(複数回答可)
□絶対に必要だ      □充電スタンドがあれば電気自動車の購入も考える
□あった方が望ましい   □特に必要性を感じない

当マンションの駐車場の運用に関してご要望があれば下記にご記入下さい。

ご協力ありがとうございました。

管理組合内での合意形成は難しい?

管理組合で解体を検討するに至った経緯は何であれ、解体を実現するにあたって「業者選定」「総会開催」といった労力が掛かる理事にとっては、なかなか荷が重い案件です。さらに理事のメンバーの中に、駐車場の利用者と非利用者が含まれる場合にはなおさらのことです。

駐車場のすべてを解体するわけではない

解体について組合員の賛同を得るために、住人アンケートの配布や説明会の開催といった過程が必要となるため、総会決議までにある程度の時間と手間を要します。しかし、ここで覚えておいてほしいのが、「駐車場の解体工事」は、必ずしもマンション内のすべての駐車場設備を解体するわけではないということです。

つまり、今、駐車場を利用している方の駐車場を取り上げるわけではありません。したがって、解体することに合理的な説明がつけば、それほど合意形成が難しいというわけではありません。

駐車場の解体には、解体後の跡地を有効に使えるといったメリットもあるので、平面化スペースの活用のアイデアもあわせて提案することで、駐車場の解体に賛同してくれる組合員も増えていきます。

すなわち、「機械式立体駐車場の解体」をスムースに進めるためには、組合員に対して、駐車場を解体しなくてはならない合理的な理由を的確に説明できなくてはなりません。そのための事前準備は多少面倒でも欠かすことができません。

執筆者プロフィール

GOURIKIコーポレーション
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